色変わり(mutation)の品種名について

当店の販売する色変わりの品種名は「両親の品種(情報のある場合)」「外観」「各種資料」を参考に経験に基づいて判断しており、品種名についての確約はございません。

一部におきましては品種の特定が困難ですのでご理解お願い致します。

販売している個体自身は基より、両親の品種情報についても同様です。

 * 特にラブバード類の複数品種の同時発現は断定が非常に困難です。

 * ホオミドリアカオウロコ、オカメ、サザナミなどの一般品種につましては基本的に品種特定可能です。

 

【品種を表す略語(一部抜粋)】  ※用語は全ての鳥種に共通するわけではございません。

WF … 「White Face」の略。遺伝子上はblueです。 (オカメインコ)

PF … 「Pastel Face (Pale Face) 」の略。(オカメインコ)

OF … 「Orange Face」の略。(コザクラインコ)

YF … 「Yellow Face」の略。オカメの場合、YFの中で下記SLYCとDYCの2種が存在する。

SLYC …「Sex-linked Yellow Cheek」の略。性染色体劣性遺伝のYF。(オカメインコ)

DYC …「Dominant Yellow Cheek」の略。常染色体優性遺伝のYF。(オカメインコ)

SLG …「Sex-linked Greywing」の略。性染色体不完全優性のGreywing。 (サザナミインコ)

DS …「Dominant Silver」の略。更にSF,DFと組み合わせ、DSSF、DSDFと使用する。

SF … 「Single Factor」略。いわゆるヘテロ結合。SFとDFで発色が異なる品種に用いる。

DF … 「Double Factor」の略。いわゆるホモ結合。SFとDFで発色が異なる品種に用いる。

op … 「Opaline」の略。主にスプリットの表示で用いる。

pd … 「Pied」の略。主にスプリットの表示で用いる。

bl … 「Blue」の略。主にスプリットの表示で用いる。

flw … 「Fallow」の略。主にスプリットの表示で用いる。

ino … ルチノーの遺伝子名。主にスプリットの表示で用いる。

 *鳥種により、SL(Sex-linked/性染色体劣性遺伝)とNSL(Non Sex-linked/常染色体劣性遺伝)の2種のinoが存在する。

 

【遺伝を表す略語】

SP … 「split(スプリット)」の略。発現していない遺伝情報を示す際に用いる。

/ … 同上。使い分けによる意味の違いはない。

POSS  … 「possible」の略。「~の可能性がある」の意。100%ではない遺伝情報を示す際に用いる。

SP POSS (POSS SP) … 100%ではないスプリットを示す際に用いる。

 ※これらの大文字、小文字による意味の違いはない。

 

使用例

・A SP B … 見た目の品種A、スプリットでBを持つ。(A/B、AspBも同意)

・A POSS B … 見た目の品種A、視覚的には識別できないが見た目にBも発色している可能性がある。

・A SP POSS B … 見た目の品種A、スプリットでBを持つ可能性がある。

・A SP B POSS C … 見た目の品種はA、スプリットでBを持ち、スプリットでCを持つ可能性がある。

・A POSS B SP C POSS D … 見た目の品種はA、視覚的に識別できないが見た目にBも発色している可能性があり、スプリットでCを持ち、更にスプリットでDの可能性がある。※SPの前後で切り離して考える。

 

【組み合わせによる品種名(一部抜粋)】

ブルー(blue)+ルチノー(ino)ー=アルビノ

ターコイズ(turquoise)+ルチノー(ino)=クリームイノ

ダークSF(dark SF)+ブルー(blue)=コバルト

ダークDF(dark DF)+ブルー(blue)=モーブ

ルチノー(ino)+パリード(pallid)=レースウィング(♂のみ存在)

 *ルチノー(ino)+シナモン(cinnamon)=レースウィング、とされる場合があるが間違い。

オパーリン(opaline)+ルチノー(ino)=ルビノー(アキクサ、ナナクサなど)

シナモン(cinnamon)+オパーリン(opaline)=パイナップル(ホオミドリアカオウロコ)

ダークSF(dark SF)+ブルー(blue)+バイオレットグリーン(violet)=コバルトバイオレット

バイオレットグリーン(violet)+ブルー(blue)=バイオレット(バイオレットブルー)

 

☆「品種名」と「遺伝子名」について

少し遺伝を勉強された方なら分かるかと思いますが、遺伝子名と品種名が必ず同じとは限りません。

代表的な例が「オパーリン(opaline)」かと思いますが、「オパーリン(opaline)」は遺伝子名です。

コザクラやセキセイなどでは遺伝子名のまま「オパーリン」として流通します。

これがオカメになると「パール」という品種名になります。

アキクサでは「ピンク(またはローズ)」、ナナクサでは「レッド」という品種名になります。

ややこしい例がホオミドリアカオウロコで、「ワキコガネイロウロコ」という別種のような名前で流通していますが、

ホオミドリアカオウロコ・オパーリン=ワキコガネイロウロコ、になります。

更に、ホオミドリアカオウロコ・イエローサイド、これもオパーリンの事を指します。

※海外ではホオミドリアカオウロコ・オパーリンを「Yellow-sided」とも呼んでいる為。

このように、別々の鳥種で品種名が異なっても、実は作用している遺伝子は同じ、という事は珍しくありません。

逆に、次項のブルーのように、品種名が同じでも作用している遺伝子が異なる場合もあるので注意が必要です。

従って、遺伝を理解する際は「品種名」と「遺伝子名」を両面からアプローチする必要があります。

 

☆ブルー、ターコイズについて

 

多くの鳥種に見られる「ブルー」ですが、正式な遺伝子上の「ブルー」と、品種名上の「ブルー」があります。

【正式なブルー(blue)】

 オキナインコ、ワカケホンセイ、マメルリハ、キエリクロボタン、ルリゴシボタンなど

【品種名上のブルー(turquoise)】

 ホオミドリアカオウロコ、サザナミインコ、コザクラインコなど

 (これら鳥種のブルーは遺伝子上はターコイズ(turquoise)になります。)

【その他】

 オカメインコの「WF(ホワイトフェイス)」は遺伝子上は「ブルー(blue)」になります。

 「青くないのに?」と思われる方も多いかと思いますが、次項のバイオレットのように「見た目の色」=「遺伝子名」とは限りません。

 先のコザクラインコのブルー(turquoise)もWFと呼ばれることもあります。

【おまけ】

 鳥種によってはブルーとターコイズの両方が存在する鳥種があります。

 これらは共優性遺伝といい双方がずつ発色した中間色の遺伝が存在します。(人の血液型AB型のような関係)

 また、更にこれに「アクア(aqua)」を加えた3種が関係する鳥種もあります。

 例として、コザクラインコのシーグリーンです。これは、ターコイズ(WF)とアクア(ダッチブルー)が1つずつ結合し発色します。

 

☆バイオレットについて

名前から間違って認識されている事が大変多いですが、バイオレットは単体では見た目は紫色になりません。

単体ではダークグリーンっぽい深緑の見た目となり、ブルーとの組み合わせではじめて見た目が紫色になります。

これらを区別する為、バイオレット単体をバイオレットグリーン、バイオレットグリーン+ブルーをバイオレットと表示する事が一般的です。

海外ではバイオレット単体は「Violet Green」、バイオレットグリーン+ブルーを「Violet Blue」または「Visual Violet」と表示されることが多いようです。

画像がない場合は、遺伝子名か見た目かどちらの「バイオレット」なのか注意が必要です。

また、コザクラインコやホオミドリアカオウロコなど遺伝子上のブルーが存在しない鳥種は、バイオレットグリーン + ターコイズがバイオレットと呼ばれます。